新国立劇場《沈黙》6月28日・新国立劇場オペラパレス……かねてより、筆者は《沈黙》を日本オペラの最高峰の作品と讃美していたが、……その作品の魅力を真摯に引き出した最大の牽引役は、指揮の下野竜也と演出の宮田慶子。入念に作曲された松村禎三のスコアの背後にまで神経を通わせようとするその執念は、3年前の彼らの舞台から更に進歩したもの。天上の作曲者も微笑んでいるのではないだろうか。……〈國土潤一〉「音楽の友」2015年8月号より
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